
株式取引の、現物と信用の違いって何ですか?
どうやって使い分けたらよいですか?
現物取引と信用取引の違いは、自分の資金だけで取引と資金を借りて取引をするかです。
- 「現物と信用の違い」
- 「メリット・デメリット」
- 「使い分け方」
を説明します。

結論
- 現物取引は自己資金のみ、信用取引は資金を借りて取引をする。
- 初心者、取引に自信がない方、長期保有を前提としている方は「現物取引」がオススメ!
- 中〜上級者で知識が十分ある方、資金効率を最大化させたい方は「信用取引」がオススメ!

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株の現物取引と信用取引の違い

現物取引とは?
現物取引は、取引所に上場している株式を、証券会社に預けている資金の範囲内で取引することです。
自己資金以上の損失が出ないことが特徴です。
配当金や株主優待が目当て、長期で株式を保有したい場合に向いています。
株式の取引を始めたばかりの初心者が、デイトレードを行う場合などにもオススメです。
信用取引とは?
信用取引は、証券会社からお金を借りて取引を行います。
レバレッジを効かせて取引をするなどと表現します。
レバレッジとは?
小さな力を大きな力に変えること。
てこの原理。
株式投資では、自己資金を元に、資金を借りて投資効率を上げることを指す。
自己資金以上の取引が可能となるため、短期的に大きな値上がり益を狙う事も可能です。
現物取引は、買い(購入)からしか入る事ができません。
信用取引なら、売り(売却)から入る事もできます。
株式取引の知識が十分な方が、短期間に大きな利益を狙う場合にオススメです。
現物取引のメリット・デメリット

現物取引のメリット
- 投資資金以上の損失が出ない。
- 決済期限がないので、自分のペースで取引を行うことができる。
- 株主優待を貰う事ができる。※1
- 株式を保有している間の手数料を取られる心配がない。
- 貸株を行えば、貸株料が手に入る。※2
※1:銘柄により株主優待の有無は異なります。
※2:証券会社によって、貸株ができる銘柄には指定があります。
大きなメリットは、投資資金以上の損失が出ないことです。
例えば、現物買いでA社の株式を購入したとします。
購入した会社が倒産したとしても、購入した金額以上の損失は発生しません。
自己資金内で損益がコントロールできるため、リスクを抑えた取引を行うことができます。
現物取引のデメリット
- 買いからしか入れないため、購入した銘柄のみの取引となる。
- 突発的な下げ相場への変化に対応出来ないため、短期間での利益を狙いづらい。
- 自己資金のみで取引するため、資金効率の最大化が狙えない。
現物取引は、リスクは抑えられますが相場の変化への対応がしづらいことがデメリットとして挙げられます。
信用取引のメリット・デメリット

信用取引のメリット
- 自己資金以上の取引を行う事ができる。
- 大きな資金を扱えるため、短期的に大きな利益が狙える。
- 買いからだけではなく、売りからの取引も行える。
- 下げ相場への変化に対応できる。
信用取引の大きなメリットは、自己資金以上の取引ができることです。
利益の最大化が狙えるため、上手く運用ができれば大きな利益を得ることが可能になります。
下げ相場に変化した際に、売りを行うことで株価が下がった場合も利益を狙うことができます。
信用取引のデメリット
- 信用取引専用の口座開設が必要。
- 担保となるお金が必要。
- 証券会社から資金を借りるため、金利などのコストがかかる。
信用取引を行うには、信用取引専用の口座と担保となるお金が必要です。
担保となるお金は、「委託保証金」と呼ばれます。
委託保証金の金額に応じて、取引できる金額が変わります。
信用取引では、購入した銘柄が思っていたよりも上がらずに下がった場合に、追加で資金を用意しなければなりません。
追加で必要な資金を、「追証(おいしょう)」と呼びます。
損失が膨らんで担保として預けているお金が減り、ある一定の委託保証金が維持出来ない場合に必要となります。
信用取引は、証券会社からお金を借りているので、金利などのコストがかかります。
保有期間が長期になればなるほど、コストは大きくかかります。
金利以外にも、手数料や管理費などもコストとして発生します。
利益を計算する際は、コストも含めて考えるようにしましょう。
現物と信用の使い分け方!

現物取引の使いどころ
現物取引は、株主優待・配当金狙い、長期の資産形成をしたい方にオススメです。
中・長期的な目線で、成長性と利益に期待が持てるような銘柄を見つけた時に、有効な取引方法です。
中・長期期間保有し続けて、値上がりしたタイミングで売りに出せば大きな利益を狙えるでしょう。
現物取引は、中・長期の取引に向いていますが短期取引でも使えます。
短期間では利益の幅が小さくなりがちですが、リスクを抑えた取引が可能です。
信用取引の使いどころ
信用取引は、相場のうねりを掴んで利益の最大化を狙いたい時にオススメです。
リセッション局面や、金融危機といった通常では起こり得ないような出来事が起きて、株式市場に大ダメージを与えるような場面では有効な方法です。
現物取引とは違い、買いからだけではなく売りからも市場に入れるからです。
株式市場への大ダメージを負うような場面では、極端な乱高下が起きることも多いです。
極端な上下の値動きに対して、信用取引を使うのは有効な手段です。
しかし、信用取引はリスクが伴います。
十分な知識を持った方のみ使うことが許されます。
初心者のうちは、信用取引はしないようにしましょう!
まとめ
- 現物取引は、自己資金での取引。投資資金以上の損失が回避できる。
- 現物取引は、長期保有に向いていて、配当金・株主優待狙いにオススメ。
- 株式投資の初心者は、現物取引のみで取引を行うようにする。
- 信用取引は、自己資金以上の取引。投資効率の最大化が狙える。
- 信用取引は、損失が出た場合のリスクが大きくなるため、中・上級者向け。
- 信用取引は、買い(購入)だけではなく、売り(売却)からも相場に入れる。
- 信用取引は、保有している間にコストがかかることにも注意する。
株式投資の初心者は現物取引からスタートしましょう!
信用取引は、十分な知識を身に付けてから行ってください!


現物取引でリスクを抑えながら、学んでいくことが大切ですね!
大きな利益を狙えるということは、大きな損失もありえます。
投資は自己責任なので、リスクをコントロールしながら行っていきましょう。
まずは、株式投資を始めるために、証券会社の口座開設から準備しましょう。

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