「クラウドソーシングを利用して、副業を始めたい。有名なサービスが2社あるみたいだけど、どっちで始めればいいのだろう?」
クラウドソーシングとはネットを通じて不特定多数の人に仕事の募集をかけ発注を行う仕組みです。
国内最大級の2社である、「クラウドワークス」と「ランサーズ」の名前はよく目にするのではないでしょうか。
2社は登録者数も扱っている案件も多く信頼できますが、初心者はどちらで始めるかで、悩む人も多いと思います。
「どっちがいい?」と聞かれたら、「どっちもいい」と答えます。
どっちも登録することをおすすめします。
なぜなら、クラウドワークスもランサーズも扱っている案件や、案件を出しているクライアントが違うからです。
自分にとってのやりたい案件が多い場合、両方から探せることはチャンスも増え大きなメリットになります。
この記事を読めば、それぞれをどう活用すればよいかがわかるはずです。

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基本の流れ
基本的な、受注から納品までの流れは同じです。

仕事を探し、応募(提案)、選ばれたら条件を確認し契約、仮払い(エスクロー)されたら作業し、作業が終わったら納品(完了報告)です。
また、仕事のことは「案件」、案件をだしている企業のことは「クライアント」といい、受注者のことは「ワーカー(クラウドワークス)」や「ランサー(ランサーズ)」といいます。
慣れておきましょう。
クラウドワークスとランサーズの比較
会社の基本情報
まず、会社情報自体の比較です。
クラウドワークス | ランサーズ | |
---|---|---|
会社名 | 株式会社クラウドワークス | ランサーズ株式会社 |
設立 | 2011年11月11日 | 2008年4月 |
資本金 | 26億8,721万円 ※2019年9月末現在 | 33億4,100万円 ※2020年6月末現在 |
上場取引所 | 東京証券取引所マザーズ(証券コード:3900) | 東京証券取引所市場マザーズ(証券コード:4484) |
グループ企業 | 株式会社ビズアシ、株式会社電縁、アイ・オーシステムインテグレーション株式会社、株式会社graviee | ランサーズエージェンシー株式会社、シクロマーケティング株式会社、シェアフル株式会社 |
登録者数 | 2020年6月末 380万人 | 2020年4月末 100万人 |
どちらも、資本金も多く、上場していることからも信頼度は高いと言えます。
案件数
続いて、案件数の比較です。
クラウドワークス | ランサーズ | |
---|---|---|
全体 | 7173件 | 2718件 |
システム開発 | 225件 | 769件 |
ライティング | 2453件 | 452件 |
デザイン | 591件 | 329件 |
データ入力 | 499件 | 108件 |
アンケート | 865件 | 167件 |
翻訳 | 125件 | 40件 |
案件の全体数では、クラウドワークスの方が2倍以上となっています。
クラウドワークスでは、ライティング、データ入力、アンケートがランサーズ比べて多くなっています。
ランサーズでは、システム開発がクラウドワークスに比べて多くなっています。
取り組みたい特定のジャンルがある場合、案件数が多い方を中心に探すと見つけやすくなります。
クライアント数
クライアント数も比較してみましょう。
クラウドワークス | ランサーズ | |
---|---|---|
クライアント数 | 50.4万社(2019年) | 24万社(2020年) |
クラウドワークスはランサーズの約2倍となっています。
クライアントが多いということは、案件の数ももちろんですが、業種も比例して多くなります。
様々な業界からの案件があることは、利用者からすると選択の幅が広がるよいことです。
手数料
それでは、手数料の比較です。
直接、報酬に関わってきますので、気になるポイントだと思います。
クラウドワークス | ランサーズ | |
---|---|---|
20万円超の部分 | 報酬額の5% | 報酬額の5% |
10万円超20万円以下の部分 | 報酬額の10% | 報酬額の10% |
10万円以下の部分 | 報酬額の20% | 報酬額の20% |
タスク形式 | 報酬額の20% | 報酬額による |
<計算例>
10,000円の場合
システム利用料:2,200円(税込)
10,000円×20%(システム利用料率)=2,000円(システム利用料(税別))
2,000円(システム利用料(税別))×10%(消費税率)=200円(消費税)
受取額:7,800円
10,000円-2,200円(システム利用料(税込))=7,800円
500,000円の場合
システム利用料:49,500円(税込)
20万円超の部分
300,000円×5%(システム利用料率)=15,000円(システム利用料(税別))
10万円超20万円以下の部分
100,000円×10%(システム利用料率)=10,000円(システム利用料(税別))
10万円超の部分
100,000円×20%(システム利用料率)=20,000円(システム利用料(税別))
(15,000円+20,000円+10,000円)×10%(消費税率)=4,500円(消費税)
受取額:450,500円
500,000円-49,500円(システム利用料(税込))=450,500円
ランサーズでは契約金額・ランサー手取り 計算ツールを提供しています。
手数料の設定は、タスク形式以外は同じですので、ランサーズの計算ツールを使用することでカンタンに報酬の計算ができます。
ちなみに両社とも、登録料、案件への応募はともに0円です。
両方に登録をしようとしているので、うれしい点ですね。
検索方法
検索方法については、そこまで大きな差は感じませんでしたが、「こだわり条件」の設定に関しては若干ランサーズの方が、細かく設定できます。
クラウドワークス:記事ジャンル、求めるレベル、文字単価、記事単価、文字数、から探せる。
※案件のジャンルを選択することで、こだわり条件の項目が自動で表示される。
ランサーズ:依頼のジャンル、画像数、作業範囲(ライティング)、記事数、文字数、記事単価、文字単価、画像の入手方法、イメージ、納品ファイル から探せる。
※こだわり条件は、ずっと表示されている。
ライティング系の案件の場合、文字数や文字単価は報酬に大きく関係しますので、重要な検索要素です。
文字単価0.5円と1円では、同じ2,000文字書いた場合だと、1,000円と2,000円となります。
自分の中で最低報酬を設定し、検索すると目標の報酬を達成できるようになります。
クラウドワークスとランサーズの特徴
それぞれの特徴について、説明します。
案件を探したり、サービスを利用する上での参考としてください。
自社のアピール
クラウドワークス:国内シェア、取引数、ユーザー数ともにNo.1
ランサーズ:満足度、リピート率、運営実績ともにNo.1
このあたりの自社アピールはわかりづらいですね。
雑感ではありますが、クラウドワークスは初心者向け案件が多く取引しやすい。ランサーズはスキルが求められる案件の比率が高いためクライアントの満足度も高くなっている。
といったところでしょうか。
独自の取り組み
クラウドワークス:「CWタイムカード」
1つの案件にいくら時間をかけても報酬額は変わらないので、報酬が高い案件を、スムーズにこなし納品ができるのが理想です。
短時間で納品し、大きな報酬を得られるチャンスがあるのが、クラウドソーシングならではのメリットとなります。
しかし、初心者のうちは、安い単価の案件で時間がかかってしまうので、一転してデメリットとなります。
そのような場合に、CWタイムカードを利用すると、時間単価制で仕事ができるので、あるていどの報酬を確保でき便利です。
初心者向けの救済措置となり、うれしい特徴です。
1時間に複数回、スクリーンショット、キータッチ、クリックの回数が記録されます。
クライアントはサイト上のタイムシートより、記録された内容を確認し報酬を支払います。
ランサーズ:「スキルパッケージ」
スキルや経歴を出品して時間単位で販売できるという機能。
自身のスキルや経歴を入力し、内容に応じて適正価格と販売できる商品をレコメンド(推薦)してもらえます。
「何をどのように売り込んだらいいのかわからない」、「自分のスキルの値段がわからない」という人は利用してみてはどうでしょうか?
スキル、経歴を入力し、レコメンド(推薦)された商品を出品したら、あとは待つだけです。
サポート体制
クラウドワークス:「フリーランスライフサポート」
- 提携企業による企業サポート:クラウド記帳サービス、ワーキングスペース提供等の優待が受けられます。
- スキルアップ支援:フリーランスのスキルアップのためのセミナー・勉強会を定期的に開催しています。
- 福利厚生サポート:トラベル、レジャー等、日本全国23万を超える施設を割引で利用できます。
ランサーズ:「フリーランストータルサポート」
- フリーランスベーシック:会計や法律などの経営関連、セーフティネットなどをトータルサポートする。
- フリーランスレンディング:活動を開始、継続するための資金調達、自己投資に必要な費用をオンライン融資でサポートする。
- ランサーズクラブオフ:大企業の正社員が利用している福利厚生プログラムを提供。全国25万施設で優待・割引を受けられます。
案件の依頼形式とジャンル
案件には3種類の依頼形式があります。
案件のジャンルは多岐にわたりますので、系統ごとで分類しました。
依頼形式
プロジェクト形式
特定の受注者が対象。
サービス上で契約を締結。
クライアントとやり取りをする。成果物の修正依頼の可能性あり。
時間単価制と、固定報酬制を選択可能。
タスク形式
不特定多数の受注者が対象。
クライアントが作成した仕事をこなしていく。
作業フォーム画面上で完結。
作業前後にクライアントとのやりとりがなく、仕事をスムーズに行える。
コンペ形式
不特定多数の応募者が提案した作品の中から採用される。
選考期間後に、結果が発表される。
当選の場合、報酬が支払われる。
ジャンル
[プログラミング系]
- システム開発
- アプリ、スマートフォン開発
- ハードウェア設計、開発
[ライティング系]
- ライティング、記事作成
- ネーミング、アイデア
- 翻訳、通訳サービス
[データ入力系]
- 事務、ビジネスサポート
- 調査
- カンタン作業
それぞれの大きな項目の中に、さらに小さな項目があり、細かく選んでいくことで自分の求めている案件にたどりつけます。
「特定の分野で実績を積みたい!」という人のニーズを満たしてくれます。
案件の選び方
専門技術がない初心者や、時間確保のむずかしい主婦。
- データ入力系の取り組みやすい案件から始める。
- 好きなことや、生活に関わることの記事を書く。
- データ入力系と記事作成の案件が多い、クラウドワークスを主に利用する。
データ入力系と記事作成は、スキマ時間を利用して取り組みやすいのでオススメです。
専門技術がある、本業と近い仕事、副業での独立を考えている人。
- スキルや経験をもとに、プログラミング系やライティング系に取り組む。
- 専門性の高い案件の多いランサーズを主に利用する。
特定の分野で実績を積んでいくことを、オススメします。
登録はしたが、両方を見る時間がない人
- 専門技術のない人。
- 時間確保がむずかしい人
- スキマ時間を利用したい人。
⇒クラウドワークスを主に利用し、データ入力、ライティング系、アンケートを中心に進めていく。
- 専門技術や経験がある人。
- 専門分野でスキルアップしたい人。
- 独立を考えている人。
⇒ランサーズを主に利用し、プログラミング系、ライティング系を中心に、専門性の高い案件をこなして自身の価値を高める。
両社利用時のデメリットと対策
クラウドワークスとランサーズの両方を利用した場合のデメリットは、実績が分かれてしまうということです。
たとえば、「クラウドワークス5件、ランサーズ5件」のAさんと、「クラウドワークス10件」のBさんがいた場合。
合計実績は同じでも、クラウドワークスではBさんのほうが信頼され評価がされます。
ランサーズでは、Aさんのほうが有利ですが、「実績が5件」という評価となり10件とは評価されません。
努力して実績を積んだのに、クラウドワークスからもランサーズからも「10件の実績がある人」と評価してもらえないのは、悲しいですね。
では、対策はないのでしょうか?
名前とアイコンをそろえてアピール
クライアントでも、クラウドワークスとランサーズの両方に登録している人は多いので、両方での活動をアピールしてみましょう。
アピールでは、実際に使用された記事やサイトを紹介するのも、成果が目に見えるのでよいです。
記名のある記事やサイトは、実績アピールの強力な武器なので活用しましょう。
両方の実績を、きちんと知ってもらうために、クラウドワークスとランサーズの名前とアイコンをそろえましょう。
名前とアイコンをそろえ、「同じ人」だと認識しやすくすることは自身のブランディングにもなります。
注意すべきポイントとトラブル
仕事内容の相違
契約時に交わした条件から、大きくズレていくケースがあります。
自分が対応できる範囲を超えた場合は、早めに断ることも大事です。
クライアントが慣れていない可能性もあるので、相談が可能であればお互いのすれ違いを解消して再契約もよいと思います。
修正依頼が多く納品できない
納品し、クライアントが承認して案件が終了します。
その際、クライアントの意向に合わない場合、何回も修正依頼があることもあります。
そうなると、時間がかかり次の案件ができず、収入は減ることになります。
クライアントの意向に沿う修正でスキルアップに繋がることも多いので、正面から取り組むのもよいです。
しかし、納品の向上につながらず、毎回同じようになるのであれば、別のクライアントと仕事をすることも考えましょう。
地雷案件
クラウドワークスとランサーズの両方では地雷案件というものがあります。
地雷案件とは、クラウドソーシングで仕事を受ける人に無理な条件で仕事をさせる案件の事です。
地雷案件を引き受けていたら、限られた時間で仕事をする事が難しくなってしまうので、仕事をしやすい案件を引き受ける事も重要になります。
クライアントと連絡が取れなくなる
急にクライアントと連絡が取れなくなるケースがあります。
こちらから案件受注をキャンセルすることができるので、信頼関係に影響することからキャンセルしましょう。
また、納品がない状況が続く場合は自動キャンセルもされます。
報酬が支払われない
納品(完了報告)をしたのに、報酬が支払われないケースがあります。
契約後に、クライアントから仮払い(エスクロー)をする仕組みがあります。
案件に取り組む前に、仮払い(エスクロー)がされたことを必ず確認しましょう。
それだけで、未払いは100%防げます。
急に仕事がなくなる
様々な事情で、急に仕事の依頼がなくなるケースがあります。
クライアント側で別の受注者がみつかるケースや、こちら側のスキル不足でクライアント側が効率に悪いと判断された場合などです。
こちらとしては、いち早くスキルアップをし、できるだけ自分を選んでもらうよう努力するしかないです。
副業詐欺
案件を受注したあとに、LINEやTwitter等の他の連絡手段へ誘導し、ネズミ講などに繋げようとするケースがあります。
クラウドワークスとランサーズでは、そういったクライアントは監視されていますし、通法する仕組みもあります。
ただし、新規のクライアントの場合は評価もないので判断がつかず防ぎにくいです。
契約条件と大きくズレていたり、やりとりの中で違和感を感じたら質問してみましょう。
不正を働こうとするクライアントは、多数の受注者と連絡をとるため、連絡が遅かったり、要領を得ない回答をしてきたりします。
注意し見分けましょう。
トラブル回避の対策
契約前に、クライアント情報を確認することです。
評価制度があるので、実績を確認し評価の数やコメントを参考にしましょう。
また、実績年数や本人確認済かどうかは、大きなポイントになります。
事前確認をきちんとすることで、トラブルに合う可能性は大きく下げられます。
準備したいオススメツール
クラウドソーシングで副業をする際に、準備しておきたいツールです。
チャットワークス
クラウドワークスとランサーズにも、メッセージ機能はありますが、使いにくいとの声もあります。
クライアントは、複数の受注者と連絡を取り合うので、一括して連絡のできるチャットワークスを使用することも多いです。
登録必須ではありませんが、利用しているクライアントも多いので、準備しておいて損はありません。
登録も利用も無料です。
楽天銀行
クラウドワークスとランサーズでは、報酬の受け取りは振り込みになります。
500円の振り込み手数料は地味に嫌なものです。
それが、楽天銀行なら手数料が100円です。
できるだけ経費は減らしたいところですし、副業用の収入を楽天銀行でまとめておけば、後の確定申告でも楽なのでオススメです。
まとめ
- クラウドワークスとランサーズの両方に登録する。
- クラウドワークスとランサーズの両方とも信頼度の高いサービスである。
- 登録する際は、名前とアイコンをそろえて両方の実績をアピールする。
- 案件を契約する前に、クライアント情報を事前に確認する。
記事を読んで、クラウドワークスとランサーズが信頼度が高いサービスであることが、わかっていただけたのでないかと思います。
両社とも独自の特徴や、利用者のことを考えたサポートも豊富です。
両方に登録することで、チャンスを増やし、自身の活躍や収入につながります。
ぜひ、参考にしてください。応援しています!
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