売りどきが分からないし、買いどきも分からない…
売り買い同時に注文すればって言われたけど、どういうことでしょうか?
FXの売り買い同時注文、いわゆる「両建て」にはメリットがあります。
「どんなメリットがあるのか?」、「リスクはないのか?」気になるところでしょう。
FXの売り買い同時注文について説明します。
【目次】 クリックで該当箇所へ移動!
FXの売り買い同時注文とは?
FXの売り買い同時注文とは、売りポジションと買いポジションを同時に保有することを意味します。
いわゆる「両建て」と呼ばれている取引手法です。
FXの売り買い同時注文のメリットとは?
<メリット1>相場と合えば、「売り」と「買い」両方で利益が出る!
価格が一定区間内で、上がったり下がったりを繰り返している場合があります。
売り買い同時注文を行い、上限で買いポジションを決済し、下限で売りポジションを決済することができれば、両方のポジションで利益を獲得できます。
レンジ相場など、トレンドやボラティリティ(価格の変動率)に乏しい相場では有効な場合があります。
<メリット2>税金対策で翌年に持ち越す際のリスクヘッジ対策!
「年末に含み益が出ているポジションを決済したいが、収支がプラスになり、税金が発生してしまう」といった場合があります。
反対のポジションを同時に保有することにより、翌年に持ち越す際の価格変動リスクを軽減することができます。
例を挙げます。
翌年に持ち越す場合①
年末にドル円の買いポジションに含み益が出ている場合、追加でドル円の売りポジションを保有します。
- 年明けにかけて価格が上がれば、売りポジションは含み損となりますが、その分だけ買いポジションの含み益は増えます。
- 年明けにかけて価格が下がれば、買いポジションの含み益は減りますが、その分だけ売りポジションに含み益が発生します。
「買い」と「売り」の損益が相殺されることによって、価格変動リスクから既存の含み益を守ることに繋がるのです。
もう一つ例を挙げてみます。
翌年に持ち越す場合②
年末に含み益が出ているロングポジションを持っている以下の状況にあるとします。
- ポジションを年内に決済すると、収益が課税対象額に達してしまうため、年明け以降に利益確定して来年の収益としたい。
- 年明け以降に価格が急落した場合、含み益が減ってしまうのが心配。
- 課税を避けるために年内の利益確定はしたくないが、来年に持ち越すのも不安。
リスクを軽減するために、反対のショートポジションを両建てします。
両建てするポジション数にもよりますが、仮に年明けに価格が急落しても、含み益をカバー(もしくは、一部カバー)できるという仕組みです。
<メリット3>トレード期間に応じた戦略をとれる!
トレード期間には、大きく分けて2つのトレードがあります。
「スキャルピング」や「デイトレード」など、その日のうちにポジションを決済する「短期トレード」。
「スイングトレード」のように数週間や数ヶ月、数年単位でポジションを保有する「中期トレード」、「長期トレード」。
「売り買い同時注文」を用いれば、同じタイミングで別期間ごとのトレード戦略をとることが可能です。
期間ごとのトレード戦略例
ドル円の値動きを分析したところ、「短期的には上昇トレンドだが、長期的には下落トレンド」という結論に至った場合。
短期ポジションとしてドル円の買いポジション、同時に長期ポジションとしてドル円の売りポジションを保有します。
思惑通りに相場が動いた場合、機会損失をすることなく両方の期間で利益を出すことができるわけです。
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FXの売り買い同時注文のデメリットとは?
<デメリット1>相場と合わなければ「売り」と「買い」両方で損をする…
レンジ相場のように、価格の変動幅が分かりやすい相場では有効な売り買い同時注文。
しかし、逆に言えばボラティリティの高いトレンド相場などでは、両方のポジションで損失を出す危険性も含んでいます。
重要指標の発表後など、上振れ下振れともに激しい相場では注意が必要です。
片方のポジションがカットされた挙句、もう片方のポジションもカットされるという泣きっ面に蜂のようなケースも珍しくありません。
<デメリット2>スプレッドコストが2倍になる
FXトレードでは、ポジションを保有するごとにスプレッドと呼ばれる取引コストがかかります。
スプレッドとは買値と売値の価格差のことで、「売り」と「買い」の2つのポジションを同時に保有することにより、スプレッドも2倍かかることになります。
<デメリット3>スワップポイントがマイナスになることがある
FXトレードでは、ポジションを翌日に持ち越した場合、1日ごとにスワップポイントが付与されます。
スワップポイントとは、通貨ペアの2か国間における金利差です。
「売り」でも「買い」でも発生しますが、マイナスの場合もあることに注意しなければいけません。
例えば、ドル円であれば、買いポジションにはプラスのスワップポイントが付与されますが、売りポジションにはマイナスのスワップポイントが付与されます。
売り買い同時注文を行い、ポジションを翌日に持ち越す場合「売り」と「買い」のスワップポイント差がマイナスの場合は損失が発生します。
FXの売り買い同時注文はあまり意味がない?
FXの売り買い同時注文ですが、有利な要素と不利な要素の両面があります。
一概に意味がないとは言いがたいです。
トレード手法が持つ、メリット・デメリット両方の特性を理解し、有利な場面で使用する。
不利な場面での使用は避けることが重要です。
FXの売り買い同時注文をはじめ、他のトレード手法にも言えることですね。
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まとめ
- FXの売り買い同時注文は、「売り」と「買い」のポジションを同時に持つこと。
- <メリット1>レンジ相場などボラティリティの低い相場で有効な場面がある!
- <メリット2>税金対策で翌年に持ち越す際のリスクヘッジ対策ができる。
- <メリット3>短期や長期など、トレード期間に応じたポジションが保有できる!
- <デメリット1>「売り」と「買い」両方で損する危険性がある…
- <デメリット2>スプレッドコストが2倍かかる…
- <デメリット3>スワップポイントがマイナスの場合、損失が発生する…
FXの売り買い同時注文にはメリットもあり、デメリットもあることがわかったと思います。
コスト面で不利なところがあるため、トレードを始めて間もないうちは同時注文は行わないほうがよいでしょう。
トレーダーとして、ある程度経験を積んでから活用するのがよいかもしれませんね!
売り買い同時注文以外にも言えますが、手法の特性を理解し有効な場面で活用することが重要です。
使う場面をまちがえてしまうと、せっかくの知識も役に立たないものとなってしまいます。
まずは、知るところから始めてみましょう。
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