文章の型って、いくつもあるけど、どれを使ったらいいのかわからないなぁ・・・
カンタンに選べるようになりますよ。ポイントは「どんな時」に、「どの文章の型が合うのか」を知っておくことです。
それだけで、選べるようになるんですか?
目的、書きたい文章の長さ、特徴などから選ぶだけになります。
知っておくと、生活の中で目にする文章も、同じ型を使っているなと気が付くようになります。」
この記事は、あの文章の型だななんて気づけたら、なんだかおもしろいですね♪
では、「文章の型」と「選ぶ際のポイント」をご紹介します。
ぜひ、テンプレートとして活用し、ライティングスキルアップにお役だてください。
【目次】 クリックで該当箇所へ移動!
素早く簡潔に伝える文章の型「SDS法」
「SDS法」は、わかりやすく記憶に残りやすいという特徴があります。
文章の構成は以下です。
Summary (全体の概要) |
最初に伝えたいポイントを挙げます。 |
Details (詳細の説明) |
概要の詳細な内容、メリットデメリットなどを具体的に説明します。 |
Summary (最後にまた全体のまとめ) |
改めて端的に述べ、全体をまとめます。 |
同じ内容を、やり方を変えて3回伝えるので記憶に残りやすくなります。
素早くつたえるときに適しており、テレビのニュースなどでよく使われ、理解しやすく最後まで読んでもらいたいときにオススメ。
説得力のあるわかりやすい文章の型「PREP法」
「PREP法」は、結論から述べてスタートし、初心者でも説得力がある文章作成が可能という特徴があります。
文章の構成は以下です。
Point (ポイント結論) |
最初に、文章内で説明するポイントと結論を挙げます。 その後の文章が理解しやすくなり、読みやすさにつながります。 |
Reason (理由) |
結論に対する理由、メリットデメリットなどを具体的に説明します。 最初の結論を納得してもらいます。 |
Example (実例事例具体例) |
理由を裏付ける具体的な事例を挙げ、信頼性を高めます。 |
Point (ポイント結論繰り返し) |
改めてポイントと結論述べ、主張に対して納得と信頼を得た状態で理解してもらいます。 |
結論重視の文章の型になります。
1つのことを具体的に伝え、説得力がある文章が作成できます。
文章構成としてビジネス文書でもよくつかわれるので、馴染みのある方も多いと思います。
書きなれていないと要点が定まらず、読みにくい文章となることもありますが、初心者でも比較的スムーズに読みやすい文章が書けます。
特定のターゲットに消費行動を促す文章の型「QUESTの法則」
「QUESTの法則」は、自身の悩みを理解している人に対して消費行動を促す効果が大きいという特徴があります。
文章の構成は以下です。
Quality (絞り込み) |
読者を絞り込み、見込み客かどうかを選別する。 問題が自分のことだと自覚させることが大事です。 「ではないですか?」など質問形式だと効果的です。 |
Understand (共感) |
見込み客の悩みに対して理解と同情し、このままだと危険だと強調します。 そうすることで早く問題を解決したいと感じさせます。 |
Educate (啓発) |
商品やサービスのメリットを説明し、購入への妥当性を示します。 証拠となるデータがあると、より信頼性を高めることができます。 |
Stimulate (興奮) |
購入後の未来を想像させる段階です。 購入しなかった場合のマイナスイメージ想像させ、購買意欲を促進させます。 |
Transition (変化) |
見込み客を顧客へ変化させるクロージングの部分です。 役割は二つあり、注文フォーム等で後押しすることと、最後の一押しをすることです。 |
悩みを深堀りした後に、商品やサービスを紹介することで成果につなげやすくします。
自身の悩みを自覚している人に対して効果が大きく出やすいです。
広いターゲットに消費行動を促す文章の型「AIDMAの法則」
「AIDMAの法則」は、上級者向けな文章の型で、様々な人に向けた文章作成が可能という特徴があります。
消費者が商品を認知し、購入につながるまでのプロセスを考えるモデルとして扱われます。「QUESTの法則」と同様に消費行動の促進を目的とし、セールスコピーなどに利用されます。
文章の構成は以下です。
Attention (注意) |
商品を知ってもらう認知の段階。 好奇心をあおり注意をひきます。 |
Interest (関心) |
「どんなものか?」、「どんな悩みを解決できるか?」などから商品への興味を持ってもらいます。 自分のための商品だと、簡潔にわかりやすく伝えます。 |
Desire (欲求) |
購入後の未来や悩みが解決した後の状態を想像させ、購入したいと思わせる。 |
Memory (記憶) |
様々な興味を引くことに気を取られ購入欲求を忘れてしまうことがあります。 悩みの具体的な解決策を証明し、やはり購入したいという記憶を呼び起こします。 |
Action (行動) |
商品購入の意思を強めている状態なので、最後の後押しをする。 |
購入フォームなどから消費行動へ導きます。
セールスコピーの基礎的な文章モデル、商品購入までのプロセス想定なので、コピーライティング効果はやや薄い傾向にあります。消費行動を体系化しているので消費者心理理解には大切です。
訴求力の高い文章の型「PASONAの法則」
「PASONAの法則」は、物事を深く掘り下げ強い消費行動につなげるという特徴があります。
「QUESTの法則」、「AIDMAの法則」と同様に消費者行動促進を目的とし、セールスレターやランディングページ、ブログ、メルマガ、プレゼンなど多方面で使われます。
※訴求力(そきゅうりょく)=働きかける力のこと。消費行動に働きかける力、つまりアピールする力のこと。
文章の構成は以下です。
Problem (問題) |
読者の悩みを明確にし、読者も気づいていない潜在的な悩みを掘り下げます。 |
Affinity (親近感) |
不安や悩みを共感し同じ目標を持っていると証明します。 読者の仲間だと認識してもらい、抵抗感を取り払います。 |
Solution (解決策) |
写真やデータなど、目に見えてわかるもの提示し、悩みが解決できる方法を説明します。 |
Offer (提案) |
解決につながる商品やサービス内容を提案します。 価格や効果を具体的に伝え、悩みが解決できる証明をします。 |
Narrow down (絞り込み) |
読者を見込み客に絞ります。 特に20名限定やあと3日など限定性があると読者は購入したいとなりやすいです。 |
Action (行動) |
今回限りなど、今すぐ行動するべき理由を明確にし、購入の妥当性を示します。 購入の最後の一押しです。 |
消費行動を促す文章はいくつかあるが、「PASONAの法則」は特に消費行動を駆り立てやすい強いコピー文章の作成が可能です。
ただ、掘り下げて書くから長文になりやすい傾向です。
読者に行動を促す文章の型「CREMAの法則」
「CREMAの法則」は、相手に変化をあたえて単純行動を促す特徴があります。
セールスレター、ランディングページ、メルマガなどさまざまなケースで使われます。
「PASONAの法則」より端的に短く書け、どうしても最後まで読ませたいときに向いています。
文章の構成は以下です。
Conclusion (結論) |
「PREP法」同様、文章内で説明するポイントと結論を挙げます。 感情に訴えかけ、すっきりストレートな表現をする。 |
Reason (理由) |
結論に対する理由を説明し、読者に納得してもらい理解を深める。 メリットデメリットを伝え主張の強い文章となる。 |
Evidence (証拠) |
証拠を示し、初めの結論の信頼性を高めます。 証拠は十分な情報量や説得力があれば良いです。 |
Method (手段) |
結論内容をどう達成できるかの手段を明確に伝えます。 読者が簡単に実践できるものが良いです。 |
Action (行動) |
読者の背中を押して、行動を促します。 「今すぐ!」、「まずはこれだけ!」という言葉を添えるとより行動的にできます。 |
消費行動の中で相手に変化をあたえたいときに使います。
メルマガ登録や次の記事を続けて読んでもらうときなど、単純行動を促したい際に効果的です。
ストーリー仕立てで深掘り「穴埋め文章作成法」
「穴埋め文章作成法」は、「Catch Me If You Can」の法則に基づき成り立ちます。
短文単位での構成となる「SDS法」や「PREP法」と比べ、記事全体をストーリー化し読者を引き込む文章作成を目的として作られた文章の型です。
文章の構成は以下です。
Catch | (オープニング) |
つかみの部分。 |
(テーマ) | 主題の部分。 記事の中心となるテーマを挙げます。 より具体的に記事の方向性や、特に伝えたい情報を示すことにより、読者と情報を正しくつなげます。 |
|
Me | (ベネフィット) | メリットを説明する部分。 記事を読むことで得られるメリットを説明します。 最後まで読んでもらえる可能性が高まります。 |
(プレミス) | 自説を述べる部分です。 記事の内容によっては記載しないこともあるが、自身の意見があると、読み手との距離を縮められます。 商品などでは意見があると共感を得られやすいです。 |
|
if | (バックグラウンド) | 背景を説明する部分。 プレミスの背景の説明、知識や経験などを具体的に説明し説得力を上げます。 |
(プルーフ) | 論拠を述べる部分。 バックグラウンドに客観的な証拠を加えて、納得できる信頼性を高めます。 数値や論文などの公的資料などを提示できると良いです。 |
|
You (Me) |
(コンクルージョン) | 結論を述べる部分。 事実と書き手の意見を混同せず、全体をまとめる。 深みを持たせる本文で、特に訴求したいポイントにプラスアルファをして読了へ向かいます。 |
(ベネフィット) | 再度メリットを説明する部分。 最初のベネフィットを、あえて繰り返しメリットを説明する。 最初と違う言い回しで、くどくならないようにします。 |
|
Can | (ベイビーステップ) | はじめの一歩を行動してもらうための部分です。 次の行動を起こしたくなるような、アクションにつながる情報を提供します。 読み終わってすぐできることが良いでしょう。 例えば、SNSなどのシェアや、コンバージョンにつながるURLへの誘導など、具体的な行動を明示し導きます。 |
穴埋めし、並び替えて、文章化するので、良質な記事作成の再限度が高くなります。
文章量の多い記事などを書くときに使用し、消費行動を促す際にも効果的です。
それぞれの文章の型のつかいどころ目安
「SDS法」、「PREP法」はとにかくモノゴトを伝えたい際に有効です。
「QUESTの法則」、「AIDMAの法則」、「PASONAの法則」は消費行動を促したい際に有効です。
「CREMAの法則」は単純行動を促したい際に有効です。
「穴埋め文章作成法」は、深掘りしたい記事をストーリー化し読者を引き込んだり、消費行動を促したい際に有効です。
文章の型「比較表」
書きたいテーマをもとに、比較表から合っている文章の型を選びましょう。
目的 | 文の長さ | ターゲット | 訴求力 (アピール) |
読みやすさ | 特徴 | |
---|---|---|---|---|---|---|
SDS法 | 読んでもらいたい | 短文傾向 | 広い | △ | ◎ | わかりやすく記憶に残りやすい。 |
PREP法 | 読んでもらいたい | 短文傾向 | 広い | ○ | ◎ | 初心者でも説得力がある文章作成が可能。 |
QUESTの法則 | 消費行動を促したい | 短文傾向 | 狭い | ○ | ○ | 悩みを理解している人に対して効果が大きい |
AIDMAの法則 | 消費行動を促したい | 短文傾向 | 広い | △ | ○ | 様々な人に向けた文章作成が可能。上級者向け。 |
PASONAの法則 | 消費行動を促したい | 長文傾向 | 狭い | ◎ | ○ | 物事を深く掘り下げ強い消費行動につなげる。 |
CREMAの法則 | 単純行動を促したい | 短文傾向 | 広い | ○ | ◎ | 相手に変化をあたえて単純行動を促す。 |
穴埋め文章作成法 | 共感し理解を得る、 消費行動を促したい |
長文傾向 | 広い | ◎ | ○ | 記事全体をストーリー化し読者を引き込む。 |
目指すべき目標は守破離という考え方
武道や芸能の世界で、「守破離」という言葉があります。
大まかな説明ですが、以下のような考え方です。
- 守:最初の段階では、教え守り確実に身につける。
- 破:次の段階では、教えを守りつつも、他の良いものを取り入れ発展させる。
- 離:最終段階では、教えから離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる。
文章の型でも同じことが言えると思います。
- 既存の文章の型を使い基本を使いこなせるようになる
- 既存の文章の型に、自分なりの改善を加えてより良いものにする。
- 試行錯誤し、オリジナリティのあるものや、やり方を生み出す。
まとめ
- 記事のテーマ、目的によって文章の型を使い分ける。
- 「SDS法」、「PREP法」は、とにかくモノゴトを伝えたい際に使う。
- 「QUESTの法則」、「AIDMAの法則」、「PASONAの法則」、「穴埋め文章作成法」は消費行動を促したい際に使う。
- 「CREMAの法則」は単純行動を促したい際に使う。
- 基礎を守り、工夫をして、オリジナリティを出す!守破離を心がけよう。
記事を読んで、「それぞれの文章の型の特徴」と「選ぶ際のポイント」が理解できたと思います。
書きたい内容によって、合う文章の型が違うんですね。これからは、うまく使い分けができそうです!
ライティングスキルをもっと高めたい人は、様々な記事や本をたくさん読むこともオススメです。
まずは、文章の型(テンプレート)を守って書くところからはじめましょう!
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