
株式投資を始めたけど、ローソク足がイマイチわからないなぁ…
ローソク足を理解するのは意外とカンタンですよ!
どんな形のローソク足が、どんなタイミングであらわれたのかで予想ができます。


そうやって聞くとカンタンに聞こえるけど、使えるようになるかなぁ…
安心してください。
この記事では、ローソク足をどうやって見るのかと、売買のサインを型にはめて覚えることができます。
では、一緒に覚えていきましょう♪


【目次】 クリックで該当箇所へ移動!
株式投資のローソク足とは何か?
ローソク足とは、一定期間の相場の始値、高値、安値、終値を一本の棒状の形にあらわしたものです。
このローソク足を並べていき、相場の流れをあらわしたチャートを「ローソク足チャート」と言います。
ローソク足の歴史は古い
ローソク足は、江戸時代に大阪堂島の米相場で巨万の富を築いた本間宗久さんが考案し、明治になり確立されました。
その手法は「酒田五法」と呼ばれる、投機の技術です。
5つのパターンが基本となり「三山(さんざん)」「三川(さんせん)」「三空(さんくう)」「三兵(さんぺい)」「三法(さんぽう)」があります。
ローソク足から何がわかるのか?
一定期間の値動きが把握できます。
株価はいくらで始まり、高値、安値の株価はいくらだったのか、また株価はいくらで終わったのかが分かります。
ローソク足の構成と見方、読み方
ローソク足の構成は、株価を「4本値」であらわし、「陽線」と「陰線」の2種類に分けられます。

陽線である白色(赤)のローソクは株価上昇、陰線である黒い(青)のローソクは株価下落をあらわします。
株価を示す「4本値」
4本値は以下のことを言います。
- 「始値(はじめね)」一定期間の最初に取引された株価。
- 「終値(おわりね)」一定期間の最後に取引された株価。
- 「高値(たかね)」一定期間の最も高く取引された株価。
- 「安値(やすね)」一定期間の最も安く取引された株価。
陽線
始値が安く、終値が高いローソク足を「陽線」と言います。
上昇トレンドでは陽線が多くなります。
胴体部が短ければ勢いが弱く、長ければ勢いが強かったことをあらわします。
陰線
始値が高く、終値が安いローソク足を「陰線」と言います。
下降トレンドでは陰線が多くなります。
胴体部が短ければ勢いが弱く、長ければ勢いが強かったことをあらわします。
ヒゲ
ローソク足の「ヒゲ(影)」は、高値と安値を表し、高値圏と安値圏での売買が強気なのか弱気なのかが判断できます。
上ヒゲが長ければ、一時は上昇したが、売り圧力が強く押し戻されて終わったとわかります。
上昇トレンドが長く続いた後に出現すると、天井圏に近い可能性があります。
下ヒゲが長ければ、一時は下落したが、買い圧力が強く押し戻されて終わったことがわかります。
下落トレンドが長く続いた後に出現すると、底値圏に近い可能性があります。
また、ヒゲのついていないローソク足は「丸坊主」といいます。
ローソク足の作り方
4本値を元にローソク足を作ってみます。
陽線と陰線のそれぞれの例を図解します。


ローソク足の期間
ローソク1本があらわす期間は変更ができます。
- 「分足(ふんあし)」分単位での値動きをあらわす。※1分足、3分足、5分足、その他選択ができます。
- 「日足(ひあし)」1日の株価の動きをあらわす※1日で1本のローソク。
- 「週足(しゅうあし)」週単位での値動きをあらわす※1週間で1本のローソク。
- 「月足(つきあし)」月単位の値動きをあらわす※1ヶ月で1本のローソク。
- 「年足(ねんあし)」年単位の値動きをあらわす※1年で1本のローソク。
期間が長い方が、信頼性が高いデータとなるので、期間が長いチャートから短いチャートの順で見ることが定石とされます。
どの期間の足を中心に使うのかは、取引のスタイルによります。
- 分足:デイトレード。
- 日足、週足:数カ月~半年。
- 月足、年足:長期保有。
【使い方】ローソク足から「サイン(シグナル)」を見る
ローソク足は、胴体部分の長さによって「大陽線」「小陽線」「大陰線」「小陰線」に分けられます。
以下に図で例を示します。

大陽線は胴体が長く、始値から終値まで5%ほど上昇したローソク足のことを言います。
大陽線と小陽線には明確な線引きはなく、上昇幅が3%以下のローソク足を小陽線と言います。
大陽線は一般的に強いシグナルとなり、今後も株価が上昇することをあらわしています。
反対に大陰線は株価が下落することをあらわします。
また、始値と終値が同じ価格だったときに現れるローソク足を「十字線(寄引同時線)」といいます。
株価が変動しにくい状況をあらわします。
下ヒゲが長い場合は、株価が下がった後に急反発し、株価が上昇しやすいことをあらわします。
反対に、上ヒゲが長い場合は、株価が上昇した後に急落し、株価が下落しやすいことをあらわします。
高値圏と底値圏、上ヒゲ下ヒゲの長さで、どんなサインかが違ってきます。
以下に図で「サイン(シグナル)」の例を示します。


【使い方】ローソク足2本から「サイン(シグナル)」を読む
ローソク足は1本でも意味を持ちますが、分析精度を上げるために二本の組み合わせも理解しましょう。
不連続線(窓)
不連続線とは、二本のローソク足が株価に間を明けて並んでいるものです。
この二本のローソク足の間を「窓」と言います。


窓は人気の片寄りをあらわします。
そのため窓は長大陽線、長大陰線と同様の意味を持ち、相場の転機によく現れます。
上昇トレンドでは「押しは窓まで」、下降トレンドでは「戻りは窓まで」と言われ、株価の押し目、戻りは窓を埋めるところまでという意味になります。
連続線
連続線のパターンは数多くあるので、基本パターンと代表例を挙げます。
はらみ線
大きい陰・陽線に小さい陰・陽線がおさまっている(はじめにある大きいローソク足の胴体部に、小さいローソク足が納まっている)パターンを「はらみ」と言います。
短期的に目先、一服するところで現れるパターンの代表です。
小さな陰・陽線のかわりに「十字線(寄引同事線)」が高値で出現すれば天井、下値で出現すれば底の確認になることが多いと言われています。


つつみ線
はらみ線とは反対で小さな陰・陽線のあとに、大きな陰・陽線が続く(はじめにある小さいローソク足が、大きいローソク足の胴体部に納まっている)パターンです。
高値圏でのつつみは天井、安値圏でのつつみは底値となる可能性をあらわします。
小陰陽線が「十字線(寄引同時線)」の場合は、信頼度が高まります。


かぶせ線
上昇途中で上放れて寄りついたあと、前日の値幅内で引けた線を「かぶせ」といいます。
上昇しようとする力を上から押さえ込む型と言えます。
前日の陽線の安値を切らなければ、押し目買いのポイントであり、かぶせの高値を上抜いたら「買いシグナル」です。
当日終値が前日陽線中値を下回れば、長期上昇基調の場合、売りシグナルになります。


【使い方】ローソク足チャートから「サイン(シグナル)」を見抜く
二本の組み合わせよりも、分析精度を上げるためにローソク足チャートのパターンも理解しましょう。
買い「サイン(シグナル)」の例
なべ底

なべ底は、1~3か月もみ合った後、下値を切り上げるパターンです。
トレンドが長く低迷すると鍋の底のような形になります。
下値を切り上げた後は、1~3か月上昇することが多いですが、底値圏で何度も上げ下げするので、上放れた陽線が出てからが買いのタイミングです。
たくり線

たくり線は、安値圏の下ヒゲが長く胴体が短い陰線である「陰のカラカサ」があらわれ、上昇へと転換するパターンです。
また「陽のカラカサ」を勢力線といい、こちらも転換をあらわします。
三川明けの明星

明けの明星は、底値圏の上窓明けのパターンで買いサイン(シグナル)になります。
売られ続けた底値圏で「陰線→(下マド明け)小陽線→(上マド明け)丸坊主陽線」の形を、下げ相場の終わりとした後、底入れから強い立上りの買いパターンとなるものです。
このパターンがあらわれると大きく上昇を期待されてきました。
三川明けがらす

明けがらすは、黒三兵(三羽ガラス)と言われる陰線が3本続いた後に、赤三兵と言われる陽線が3本続くパターンです。
最初の1本より、2本目は下値を切り上げ上値更新、3本目も陽線で上値更新をします。
上ヒゲが無いものほど強い形と言われています。
三空叩き込み

三空叩き込みは、下落して3回連続で窓を空けたパターンで転換をあらわします。
投売りの最終局面によく見られ、現物株よりも信用銘柄での出現が主です。
下げ相場が続き、安値更新が続くと、買い方は売り方に転じ投売りに転じます。
投げが投げを呼び下窓を空ける成り行き売りとなり、投売りが出尽くせば、転換し短期での買い場になります。
陰の陰はらみ

大きい陰線に小さい陰線がおさまっているパターン(はらみ)です。
最初の陰線の長い下ヒゲや翌日の陰線の下ヒゲは指し値の切り上がり、最後の短い陰線は下げ止まりと考えられ、上昇へと転換をします。
売り「サイン(シグナル)」の例
三尊の別れ

三尊の別れは、別名「トリプルトップ」とも言われる天井型の典型です。
3度、高値チャレンジを繰り返し上昇しないと天井形成だという観測が強まり、買い方は手仕舞いを急ぎ下げに転じます。
3つ目の天井後の陰線で下落が明確になります。
三川宵の明星

宵の明星は、上昇局面での「大陽線→上窓空けてヒゲも胴体も短い陽・陰線(コマ足)→下窓空けて大陰線」のパターンです。
コマ足の代わりに十字線(寄引同時線)が出た場合は「宵の十字星」といい、より強い売り転換のサイン(シグナル)となります。
三兵三羽崩れ

三兵三羽崩れは、三本目の上放れ陽線が、陰線で包まれて上げ止まり、下放れ陰線がさらに2本続くパターンです。
黒三兵(三羽からす)は天井をあらわします。
首つり線

高値圏で上放れて寄り付き、下押しするが、高値引けの下ヒゲの長い陽線である「陽のカラカサ」があらわれ、下げ始まると脆いことをあらわします。
ここでの買いは首つりものという意味になります。
三空踏み上げ

上昇して三回連続で窓を空けたパターンは転換を表します。
三空叩き込みの反対のパターンです。
陽の陽はらみ

大きい陽線に小さい陽線がおさまっているパターン(はらみ)です。
売りが集中し、前日の始値よりは高く寄りついたが伸びきれず、前日より安く引け転換をします。
まとめ
- 一定期間の4本値である「始値」、「終値」、「高値」、「安値」が1本のローソク足でわかる。
- 「陽線」、「陰線」から株価の上昇と下落、ヒゲの長さから。売買が強気か弱気なのかがわかる。
- ローソク足の表示期間は、取引のスタイルに合わせて使い分ける。
- ローソク足1本、2本の組み合わせ、ローソク足チャートからサイン(シグナル)を読み予想する。
記事を読んで、ローソク足がどのように構成され、活用するのかが理解できたと思います。


様々なサインの例がわかったので、活用していきます!
その意気です!まずはローソク足チャートをよく見て慣れていきましょう。
オススメの証券会社も、いくつかご紹介します。口座開設しチャートを見てみましょう♪

最後まで読んでくださって、ありがとうございます!よろしければ、ブログやSNSで、「ミヤビ屋ブログ」をご紹介ください!

←ページ上部と下部に「シェアボタン」があります。よろしくお願いします♪
